線の太さと線種についてはJIS B0001「機械製図」に規定されています。
今回はこちらについて整理します。
線の太さ
線の太さの基準は、以下の種類がJIS B0001に規定されています。
0.13mm, 0.18mm, 0.25mm, 0.35mm, 0.5mm, 0.7mm, 1mm, 1.4mm, 2mm
一つの図面の中では、「細線」「太線」「極太線」でわけることが規定されていて、さらにその太さの比は「1:2:4」と規定されています。
CAD上で設定するには、「ペン設定」で色ごとに指定しまうのが楽ですね。
私の場合は以下のルールで色と太さを設定しています。
線の太さと色を紐付けよう
- 細線:0.13mm:赤 or 黄 or 紫
- 太線:0.25mm:緑
- 極太線:0.5mm:シアン
なお、製図試験ではCADデータの提出までなので、採点者がどのようなペン設定を使用しているかは不明です。採点の経験がある方に聞いたところ、「図面としての見た目がよくなるように採点者側でペン設定を調整して印刷している。」とのことです。かなりアナログですね。
線の太さを細かく見ているということはなく、「きちんと使い分けられているね」という「見た目ポイント」というものがあるようです。
受検者ができることは、線種によって色分けをして、採点者がペン設定をしやすくする、というところでしょうか。
線種
線種
線種については数多くの種類があるのですが、「技能士」資格を取るためであれば、以下だけ最低限把握しておけばOKです。
最低限の線種を把握しよう
- 外形線・・・太い実線
- 寸法線、寸法補助線、引出線・・・細い実線
- かくれ線・・・細い破線
- 中心線、ピッチ線・・・細い一点鎖線
- 想像線・・・細い二点鎖線

これらを常に区別しながら作図しましょう。

本ブログではこの色設定だと画面上で見づらいので、今後色使いを変えて作図します。
優先度
線種の優先度は学科試験でも出題される重要ポイントです。以下の順序になるので覚えておきましょう。
- 外形線
- かくれ線
- 切断線
- 中心線
- 重心線
- 寸法補助線
並び替えの選択式で出ますね。これで2点ゲット!
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