CAD製図検定に合格して『技能士』資格を取得しよう

【製図】穴の指示の書き方|めねじ、テーパめねじ、長穴、キリ穴、リーマ加工穴

基本編

製図検定で確実に出題される穴の加工指示。

今回は、各種穴加工の書き方について説明します。

めねじ、テーパめねじ、長穴の図面上の書き方

めねじ(完全ねじ部、不完全ねじ部、下穴深さ)

めねじの書き方は難しくないので、実際に出題されている文章の例で覚えましょう。以下に紹介するとおりです。

「メートル並目ねじ呼び径8mm、これ用のめねじの下穴径は6.71mmである。」

「M8×(完全ねじ部の長さ)/ Φ6.71×(下穴深さ)」

図面上ではこのような書き方になります。それぞれの長さは課題図に定規をあてて測ります。

ねじの書き方|完全ねじ部、不完全ねじ部、下穴深さ

めねじの加工指示の注意点

  • ねじの長さは「完全ねじ部」の長さである
  • 「不完全ねじ部」の図示寸法は正確である必要はない
  • 下穴深さに先端の斜めの部分を入れない

また、「メートル細目ネジ」が出題された場合は、下記のように書きます。

「メートル細目ねじ呼び径20mm、ピッチ1.5mmである。」

→「M20×1.5」

「径×ピッチ」ということですね。

テーパめねじの書き方

テーパねじとは、ねじ部分が斜めの角度をもったねじの事で、水回りなどシールしたい部分によく使われます。

テーパねじは一般的に「管用テーパねじ」(JIS B0203)のことを指し、密閉性を確保するために使用します。

対となる平行ねじは、部品の締結用として使用します。

記号は、おねじが「R」、めねじが「Rc」です。これは学科試験でも過去に出たことがあるので覚えておきましょう。ちなみに旧JISでは「Pt」が使われていましたが、これは古いので「R」「Rc」で覚えましょう。

図面上ではこのような書き方になります。テーパねじを使うようなところは基本的に貫通しているので、長さを指定することはありません。

テーパめねじの書き方

長穴の書き方、寸法の入れ方

長穴の書き方は「何の寸法を守って欲しいか」で種類が分かれます。

下の図は同じ完成形の長穴に対して3つの異なる書き方で指示しています。

長穴の書き方(3種類)

これらの言わんとするところを説明します。

(a)

全長と幅寸法を抑えて、両端は円弧を表す(R)という書き方をしています。
つまり、長穴全体の長さ・幅が「製品内に収まりますよ」という着眼点となります。

(b)

平行な2辺の長さと幅を抑えることで、長穴の有効長さを抑えていることになります。

(c)

工具の直径と回転軸の移動距離を抑えるような寸法指示です。
※片側に工具径を書いた場合は、反対側の端部には寸法指示をしない。

製図検定においてはどの書き方でも正解になりますが、混同しないように注意しましょう。

特に、図面内で不必要に統一感がないと「全長なのか有効長さなのか、これは誤記?」と職人さんに思われるかもしれません。

キリ穴、リーマ加工穴の図面上の書き方

キリ穴の書き方

次にキリ穴です。キリ穴とは、ねじを切っていないただの穴、と覚えておけばOKです。ドリルで開ける穴ですね。

キリ穴の指示をする際の注意点は、「Φ」という記号を使わないことです。

例えばΦ11のキリ穴を開けたい場合は、「11キリ」となります。

また、「ざぐり」の指示も過去の実技試験で多く出題されています。

問題文としては「ボルトのキリ穴は直径11mmとし、鋳肌面に直径24mm、深さ1mmのざぐりを指示する。」のように書かれます。

この場合は下図のように書きます。こちらの図では4つ開ける箇所があったので、最初に個数を指示しています。

キリ穴の指示の仕方、書き方

ざぐりについては、絵としては必ずしも書く必要はありません。

リーマ加工穴の書き方

リーマ加工については私の業界ではあまり指示されることがなかったので、過去問を見たときに「リーマ加工って何!」と思いましたので、説明します。

リーマ加工とは、簡単に言うとドリルで開けた穴を精度良く、きれいに加工する、というものです。

こちらの記事で詳しく紹介されています。

穴開け加工とは【専門家が解説】タップ加工、リーマー加工との違いを説明!

実技試験ではこのように出題されます。

「平行ピンは呼び径6mmである。これ用の穴は、リーマ加工、深さ12mmとし、相手部品と合わせ加工する旨を指示すること。」

この場合は、下図のように書きます。下の図では2箇所リーマ加工する指示になります。

リーマ加工穴の書き方

試験で出題される穴の指示は以上の4種類をマスターしておけばOKです。


CAD製図検定について、私の合格体験談をこちらで紹介しています。

試験時間の配分や、合格のコツ、参考文献など、受検前に知っておくべき内容をまとめています。

受検予定の方はぜひ読んでみてくださいね。


さいごに、穴加工については機械加工の知識が必要です。

作業のイメージを持っているのと持っていないのとでは、設計者として大きな差です。

この際に製図の勉強と合わせて機械加工についても勉強することをおすすめします。

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